Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちじんのあい
痴人の愛
谷崎 潤一郎
Lisez 痴人の愛 (ちじんのあい) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 179 399 caractères · 353 écrans
「そりゃそうさ、己あこれでも大いに研究したんだからな」
「何処で?」
「上野の平和博覧会でさ、ほら、万国館で土人が踊ってるだろう? 己あ彼処へ十日も通ったんだ」
「馬鹿だな貴様は」
「お前もいっそ万国館へ出るんだったな、お前の面ならたしかに土人とまちげえられたよ」
「おい、まアちゃん、もう何時だろう?」
そう云ったのは浜田でした。浜田は酒を飲まないので一番真面目のようでした。
「さあ、何時だろう? 誰か時計を持っていねえか?」
「うん、持っている、―――」
と、中村が云って、マッチを擦りました。
「や、もう十時二十分だぜ」
「大丈夫よ、十一時半にならなけりゃパパは帰って来ないんだよ。これからぐるりと長谷の通りを一と廻りして帰ろうじゃないの。あたしこのなりで賑やかな所を歩いて見たいわ」
「賛成々々!」
と、関が大声で怒鳴りました。
「だけどこの風で歩いたら一体何に見えるだろう?」
「どう見ても女団長だね」
「あたしが女団長なら、みんなあたしの部下なんだよ」
「白浪四人男じゃねえか」
「それじゃあたしは弁天小僧よ」
「エエ、女団長河合ナオミは、………」
と、熊谷が活弁の口調で云いました。
「………夜陰に乗じ、黒きマントに身を包み、………」