Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

らい

癩

島木 健作

Lisez 癩 (らい) de 島木 健作 (しまきけんさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 37 753 caractères · 74 écrans

Aozora Bunko

その意味は太田には解しかねた。

「あんた、病気でここへ来なすったんだろう。なんの病気かというのさ」

「ああ、そうか。僕は肺が悪いんだろうと思うんだが」

「ああ、肺病か」

突っぱねるように言って、それからペッとつばを吐く音がきこえた。

「あんたも病気ですか、なんの病気なんです? そしていつからここに来ているんです」

明らかに軽蔑されつき放された心細さに、いつの間にか意気地なくも相手に媚びた調子でものを言っている自分をさえ感じながら、太田はせき込んで尋ねたのであった。

「わしは五年いるよ」

「五年?」

「そうさ、一度ここへ来たからにゃ、焼かれて灰にならねえ限り出られやしねえ」

「あんたも病気なんですか、それでどこが悪いんです?」

男は答えなかった。くるっと首だけ後ろに向けて、ぼそぼそと何か話している様子だったが、またこっちを向いた。その時気づいたことだが、彼は別にふところ手をしている風にもないのだが、左手の袖がぶらぶらし、袖の中がうつろに見えるのであった。

「わしの病気かね」

「ええ」

「わしは、れ・ぷ・ら、さ」

「え?」

「癩病だよ」

しゃがれた大声で一と口にスバリと言ってのけて、それから、ざまア見やがれ、おどろいたか、と言わんばかりの調子でヘッヘッヘッとひっつるような笑い声を長く引きながら監房の中に消えてしまった。