Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しろくれない
白くれない
夢野 久作
Lisez 白くれない (しろくれない) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 846 caractères · 50 écrans
手前共も怖おう御座んしたが、思い切ってその荒地の中へ立ち入りまして、スッカリ見て参じました。序に御参考までもと存じまして、方丈の跡らしい処に咲いておりましたこの花を摘んで参いりましたんで……何しろ珍らしい、お話の種と思いましたから……ヘエ」
貫七爺は、そう云って又眼玉を凹ました。扇を開いて汗掻いた頭を上の方から煽ぎ初めた。
私はイクラカ薄気味わるく、その白くれないの花を抓み上げてみた。
「ふうむ。俺の知っている奴が九州大学の農学部に居るからこの紅と白の花を両方とも送ってやろう。おんなじ花が植えた処によって違った色に咲くような事実が在り得るかどうか聞いてやろう。怪談なんてものは、ちょとしたネタから起るもんだからね」
「ヘエ。それが宜しゅうがしょう。案外掘ってみたら切支丹頃の珍品が出て来るかも……」
「馬鹿。商売気を出すなよ」
「ヘヘヘ。千両箱なんぞが三つか四ツ……」
「大概にしろ。そんな事あドウでもいい。それよりも問題はこの刀身だ」
私は、今一度、古鞘から裸刀身を引出した。
「いい刀身だよ。磨は悪いがシャンとしている。中心は磨上らしいが、しかし鑑定には骨が折れるぞコイツは……」