Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はくちゅうむ

白昼夢

江戸川 乱歩

Lisez 白昼夢 (はくちゅうむ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 690 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

大喇叭が頓狂な音を出した。「ここはお国を何百里、離れて遠き満洲の」子供等が節に合せて歌いながら、ゾロゾロとついて行った。

「諸君、あれは俺のことを触廻っているのだ。真柄太郎は人殺しだ、人殺しだ、そういって触廻っているのだ」

又笑い声が起った。楽隊の太鼓の音丈けが、男の演説の伴奏ででもある様に、いつまでもいつまでも聞えていた。

「……俺は女房の死骸を五つに切り離した。いいかね、胴が一つ、手が二本、足が二本、これでつまり五つだ。……惜しかったけれど仕方がない。……よく肥ったまっ白な足だ」

「……あなた方はあの水の音を聞かなかったですか」男は俄に声を低めて云った。首を前につき出し、目をキョロキョロさせながら、さも一大事を打開けるのだといわぬばかりに、「三七二十一日の間、私の家の水道はザーザーと開けっぱなしにしてあったのですよ。五つに切った女房の死体をね、四斗樽の中へ入れて、冷していたのですよ。これがね、みなさん」ここで彼の声は聞えない位に低められた。

「秘訣なんだよ。秘訣なんだよ。死骸を腐らせない。……屍蝋というものになるんだ」

「屍蝋」……ある医書の「屍蝋」の項が、私の目の前に、その著者の黴くさい絵姿と共に浮んで来た。