Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひゃくしょうのゆめ

百姓の夢

小川 未明

Lisez 百姓の夢 (ひゃくしょうのゆめ) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 7 278 caractères · 15 écrans

Aozora Bunko

それで、小間物屋に入って、らっぱに、笛にお馬に、太鼓を買いました。二人の子供らに、二つずつ分けてやろうと思ったのであえいます。

この日も、また寒い日でありました。百姓は、たびたび入った居酒屋の前を通りかかると、つい金を持っているので、一杯やろうという気持ちになりました。

彼は、居酒屋ののれんをくぐって、ベンチに腰をかけました。そして、そこにきあわしている人たちを相手にしながら酒を飲みました。しまいには、舌が自由にまわらないほど、酔ってしまいました。

戸の外を寒い風が吹いていました。いつのまにか日は暮れてしまったのであります。

「今日は、牛を引いていないから世話がない。俺一人だから、のろのろ歩く必要はない。いくらでも早く歩いてみせる。三里や四里の道は、一走りに走ってみせる。」と、自分で元気をつけては、早く帰らなければならぬことも忘れて、酒を飲んでいました。

彼は、燈火がついたのでびっくりしました。しかし酔っているので、あくまでおちついて、すこしもあわてませんでした。

やっと、彼は、その居酒屋から外に出ました。ふらふらと歩いて、町を出はずれてから、さみしい田舎道の方へと歩いていきました。