Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひゃくあしちがい

百足ちがい

山本 周五郎

Lisez 百足ちがい (ひゃくあしちがい) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 28 491 caractères · 56 écrans

Aozora Bunko

「いやだ、……と云ったらどうする」

「日と時刻を定めて呉れればいい」

「――決闘かっ」

由平二は食いつきそうな眼をした。それから鼻下と顎の髭を動かして笑い、「これは面白い」と叫び、さらに躯全体を揺すって笑った。

「このおれを相手に、この苅賀由平二を相手にか、わっはっは、盲人蛇に怯じず、藪を突ついて蛇、毛を吹いて傷を求め、飛んで火に入る夏の虫か、蟷螂の竜車に向う斧、いやはや、いやはや、おかしくって臍が茶を沸かすぞ」

大略このように嘲弄したうえ、日は明後日、時刻は朝五時、場所は水車場の河原ということに定めた。そして又四郎が立つと、そのうしろからさも面白そうに次のように活溌に愚弄した。

「――命が惜しかったら断念しろ、恥は忍べるが死んで生き返ることはできんぞ、ばかはあとで後悔する、転ばぬさきの杖、笑止せんばんの抱腹絶倒、先哲のいわく……」

そのあと大賢は大愚に似たりとか、ほかにもいろいろと並べたてたようだが、又四郎はさっさと出て来たので聞えなかった。……苅賀へいった日の夜になって、彼は唐川運蔵を訪ねた。明日にしようかと思ったのだが、御用が多くてぬけられなくなる惧れがあったのである。