Classiques japonais avec furigana
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かみさまのふとん
神様の布団
下村 千秋
Lisez 神様の布団 (かみさまのふとん) de 下村 千秋 (しもむらちあき) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 4 585 caractères · 10 écrans
そこで二人は、怖い家主が立ち去ったのを見ると、またもとの家の軒下へこっそりとしのび寄りました。
そうしているうちに二人は、だんだんと眠くなって来ました。長い間あんまりひどい寒さにあっていると、だれでも眠くなるものなのです。兄妹は少しでも暖まろうと、互いにぎっしりと抱き合っていました。そしてそのまま静かな眠りに落ちて行きました。こうして兄妹が眠っている間に、神様は新しい布団――真っ白い、それはそれは美しい、やわらかい布団を、抱き合った兄妹の上にそっと掛けて下さいました。兄妹はもう寒さを感じませんでした。そしてそれから幾日も幾日もそのままで安らかに眠りつづけました。
やがてある雪のやんだ日、近所の人が、雪の中に冷たくなっている二人の兄妹の体を見つけ出しました。兄妹はそうして冷たい体になっても互いにしっかと抱き合っていました。
宿屋の主人はこの話を聞いてしまうと、しばらくの間だまって目をつぶって、神様に祈るような風をしていました。それから家へ帰って、ものを言う不思議な布団を持ち出して、二人の兄妹の家の近くのお寺へ行って納めました。そして、そこのお坊さんに頼んで、小さい美しい二人の霊のために、ねんごろにお経をあげてもらいました。