Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんろのまき

神鷺之巻

泉 鏡花

Lisez 神鷺之巻 (しんろのまき) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 26 672 caractères · 54 écrans

Aozora Bunko

」

袖を開いて扇を使った。柳の影が映りそうで、道得て、いささか可と思ったらしい。

「鶴を視て懐姙した験はいくらもある。いわゆる、もうし子だとお思いなさい。その上、面倒な口を利く父親なしに、お誓さん一人で育てたら、それが生一本の田沢家の血統じゃありませんか。そうだ、悪魔などと言ったのは、私のあやまり、豊年の何とかいう雪が降って、節分には、よく降るんです。正に春立ならんとする時、牡丹に雪の瑞といい、地蔵菩薩の祥といい、あなたは授りものをしたんじゃないか、確にそうだ、――お誓さん。」

お誓は淡くまた瞼を染めた。

「そんな、あの、大それた、高望みはしませんけれど、女の子かも知れないと思いました。五日、七日、二夜、三夜、観音様の前に静としていますうちに、そういえば、今時、天狗も※々も居まいし、第一獣の臭気がしません。くされたというは心持で、何ですか、水に棲むもののような気がするし、森の香の、時々峰からおろす松風と一所に通って来るのも、水神、山の神に魅入られたのかも分らない。ええ、因果と業。不具でも、虫でもいい。鳶鴉でも、鮒、鰌でも構わない。その子を連れて、勧進比丘尼で、諸国を廻って親子の見世ものになったらそれまで、どうなるものか。