Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ねぎさまみやた
禰宜様宮田
宮本 百合子
Lisez 禰宜様宮田 (ねぎさまみやた) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 34 662 caractères · 68 écrans
ずいぶん粗末な小屋掛け同様の建物が出来、むこうの部落まで、真中に一ヵ所停留場を置いて、数間置きに支柱が立って、鋼鉄の縒綱が頂上の滑車に通り、いよいよ運転を開始したのは、もう七月も半ば過ぎていた。
六はもちろん、早速見物に行った。
そしてもうすっかりびっくりしてしまった。
何から何まで珍しい。たまげることばかりである。
仕事が始まるから終るまで、小屋に立ちつづけて、まったく「不思議なもの」の働きを見るのが、彼の新しい飽きることのない日課となったのである。
或る日、六はいつもの通り小屋へ行こうとして家を出かけた。
そして、とある林の傍へ来かかると彼の目には妙なものが見えた。赤い小さい、可愛い椅子が、何かをのせて空の真中を歩いて行く……
さも呑気そうに気持よさそうにスースー、スースーと針金の上を滑って行く……
彼はこんなところから、索道が見えようとは思ってもいなかったのである。
椅子は林の上を通って行くのだ、あんなにも高く!
高く……広く……山を越え……河を越え……スースー……スースー……
六は、不意に或る思いつきに胸を打たれた。
「俺ら、俺らあれさ乗ってんべ!