Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しほんたいへいき

私本太平記

吉川 英治

Lisez 私本太平記 (しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 598 caractères · 254 écrans

Aozora Bunko

天皇御むほん

どんな真相なのやら、それすら片鱗も知ってない母子なのである。

だが、こんな者をも、仮借なく、宮方の何かと見て、容疑者の数に入れねば気がすまぬほど、六波羅配下の彼らも、いまや逆上気味なのかもしれない。

天皇御むほん

現職の六波羅探題は、越後守仲時(北方)と、左将監時益(南方)だった。

いずれも、新任の若手で、またもちろん、北条一族中の歴乎でもある。

五条総門の大路をへだて、探題ノ庁は、南北二郭にわかれていた。ちょうど、江戸時代の制度に、北町奉行と南町奉行があったように。

が。その権力や地位の大は、江戸期の奉行や京都守護などの比ではない、――そして平家いらい、宿命の府六波羅は、百八十年後の今も、いぜん朝廷にとって、一大敵国の観をなしていた。

特に。ここ数日の様相はけわしい。端役人まで、半武装で執務していた。諸門に槍兵を立て、馬寄せには、いつでも出動できる軍兵に、伝令まで付してあった。――もちろん、洛内は戒厳令下にあり、夜は篝屋の火で真っ赤だが、昼は逆に人通りもなく、五月の青葉もむなしく、苦悩の都は、死に瀕していた。

「越後守様は、どちらで?」

書史門、評定所門など、庁内のあちこちを、しきりに尋ね歩いている者がある。