Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かがくブームへのくげん

科学ブームへの苦言

中谷 宇吉郎

Lisez 科学ブームへの苦言 (かがくブームへのくげん) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 269 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

きたるべき原子力時代にそなえて、日本でも、早く原子力発電に着手しなければならない。それには動力炉を外国から輸入するより他に、今のところ道がない。という見解が通って、政府は、英国及び米国から、違った型のものを、それぞれ一基ずつ輸入することに決めた。ところが、此処に問題が一つあって、それには輸入先の国と、動力協定を結ばなければならない。

それでまず問題になったのは、米国との動力協定である。米国の動力炉は、濃縮ウランを使うので、これは電力を出させたあとの副産物として、プルトニウムが相当量出来る。このプルトニウムは、原子爆弾の原料になるものである。

問題は、このプルトニウムであって、米国は、濃縮ウランを輸出する条件として、出来たプルトニウムは、日本で平和利用に使う分だけを除いて、残部は米国へ売り渡すという協定を結ぶことになっている。これは米国としては、無理もない話である。せっかく苦心して研究をし、厖大な国費を使ってつくった濃縮ウランを、外国へ輸出して、先方で原子爆弾をつくられたり、またはソ連や中共へ再輸出されては困るわけである。

日本の場合は、自分で原爆をつくる意志はないし、こっそりソ連へ密輸出しなければならない義理もないから、出来たプルトニウムを、アメリカが買い戻す点に、反対する理由はない。