Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちごほうし

稚子法師

国枝 史郎

Lisez 稚子法師 (ちごほうし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 609 caractères · 16 écrans

Aozora Bunko

事は忽には出来なかった。「先ず切腹」と定られた。併し殿は斯う云われた。「私闘の罪は許すことはならぬ。但し、主水ただ一人へ、二人同時にかかったということだ」

助けよという意味が言外にあった。そこで主水は秩禄没収追放ということになったのである。

情ある友に送られて、住みなれた領内を出た時には、さすがに後が返り見られた。先生の形見と懐中にしたのは清音楼集一巻である。

木曽川や藤咲く下を行く筏

卯の花を雪と見て来よ木曽の旅

季節は晩春初夏であった。老鶯も啼いていた。筏を見ては流転が思われ、旅と感じて行路難が犇々と胸に浸みるのであった。

奈良井まで来た時友とも別れ、行雲流水一人旅となった。木の根へつく然と腰を掛け、主水は茫然と首垂れた。

畑を鋤いている農夫でもあろう、唄うたう声が聞えて来た。それは盆踊の唄である。いつも耳にする唄である。

「そうだ。裸でも寝られる浮世だ。襦袢一枚でも暮らせば暮らせる。武士で居ようと思えばこそ見得や外聞に捉らわれて、刄傷沙汰に及んだり広い天地を狭く暮らしたりする。いっそ両刀を投げ出して了ったら却って延々とするかもしれない。俺は思い切って百姓になろう」