Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

Lisez 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 95 012 caractères · 189 écrans

Aozora Bunko

「さア、これで安心して、やっつけてやるぞオ」山太郎が「狼」の腕をねじあげた。

「大尉どの、磯崎へ急ぎましょう。どんなものを拵えているか、心配です」そういったのは帆村探偵だった。

陸軍偵察機の縄梯子の上では、戸波博士と警備司令部の快漢塩原参謀とが、感激の色を浮べて、挨拶を交わしていた。

空襲葬送曲

磯崎神社前の海辺に組立てられた高さ五十尺の櫓の上には、薄汚れた一枚の座布団を敷いて、祖父と孫とが、抱き合っていた。

「三ちゃんや、まだ何にも見えないかい」眼の不自由な老人が、優しく尋ねた。

「うん、まアだ、何にも見えないよ。おじいちゃんのお耳にはまだ飛行機の音は聞えないの」

三吉は大きな黒眼をグルグル動かして、下から祖父の顔を見上げた。

「飛行機の音はしないけれどネ、大砲の音はだんだん近くなって来たよ。プロペラの音は小さいから、飛んでいても中々区別がつかないのだよ。三ちゃん、見落さないように、左から右へと、ソロソロ見廻わしているのだよ」

「ああ、いいよ。僕、早く見付けて、伯父さんの拵えたこの電話機でネ、東京に住んでいる人と話をしたいの」

「そうか、そうか」

「さっき僕と話をした東京の人は、お姉ちゃんだったよ」