Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くうしゅうけいほう

空襲警報

海野 十三

Lisez 空襲警報 (くうしゅうけいほう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 45 838 caractères · 92 écrans

Aozora Bunko

「ラジオはどうしたッ」

鍛冶屋の大将がどなった。少年団の一人が天幕の中へかけこんだ。……が、すぐ真青になって、天幕からとびだしてきた。

「班長、駄目です!」

「駄目? なにが駄目だッ」

団員はハッとして、少年の方を見た。

「……ラジオが鳴らないんです」

「鳴らない! 壊れたのかな」

「班長!」

と旗男がいった。

「これは、きっと送電線が爆弾にやられて、ラジオが駄目になったのですよ」

「ラジオが駄目になったとは困った」

といって天幕の中に入っていったが、気がついて電話をかけてみた。大将の顔が、また暗くなった。

「どうしたの」

「いや、電話も駄目だ。電線はみなやられたらしい……さあ大変、これじゃ大事な耳も眼も利かなくなったも同然だ」

「するとサイレンも鳴らないんだな」

「これはいかん……」

団員一同は、離小島に残されたような心細さを感じた。

そのとき一台の自動車がやって来て、中から見なれない背広服の男がおりて来た。そして天幕の方へツカツカと寄ってくるなり、

「……皆さん、大変ですよ。いま暴動が起っている。下谷、浅草、本所、深川、城東、向島、江戸川などの方から数万の暴徒が隊を組んでやって来る。