Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たちがれ

立枯れ

豊島 与志雄

Lisez 立枯れ (たちがれ) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 613 caractères · 41 écrans

Aozora Bunko

あのひとのように、やたらに貯蓄ばかりして、脂肪を皮下に死蔵するのは、まだいい方かも知れないが……。」

「いい体質じゃないんだね。」

「え?」と小泉は一寸眼をあげたが、「ああ、あのひとか、そんなところまでは分らないが、脂肪肥満は、とかく、新陳代謝の邪魔になることがあるようだね。」

実際、どこか新鮮さの足りない身体だと、中江はまたもキミ子のことを考えるのだった。そこへ、小泉のところへ電話がとりつがれて、三時すぎに来て貰えまいかとの知人の頼みだった。折角の日曜もこれだからと、小泉は不平をこぼすのだったが、中江から見れば、研究旁々病院に勤めていて、知人の患者だけを面倒見てやる彼の落付いた生活が、余りに散漫で中心点のない自分の生活に比べて、羨ましくなるのだった。と共にまた、心の憂欝や実際的な悩みを、小泉の明朗な精神の前にぶちまけてしまいたい欲求も感じたが、それが出来にくい卑屈さを見出すと、何かに駆り立てられるような慌しい気持になって、席にゆっくり落付いていられなかった。

中江は伯父の没落以来、自力で生活を立直す覚悟で、私立大学の語学講義の時間を増して貰うよう、その専任の人に頼んでおいたし、なお、或る書肆と、アンリ・ファーブルの普及版全集の出版契約をして、先ず少年のための読物から次に昆虫記へと、順次に飜訳してゆくつもり