Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わらうあくま
笑う悪魔
野村 胡堂
Lisez 笑う悪魔 (わらうあくま) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 687 caractères · 55 écrans
復讐第二段階
それは僅かに此窓から十メートル位しか離れない、恐ろしく厳重なものですが、それは何が入って居るか、もとより知る由もありません。
復讐第二段階
部屋から飛出した花房一郎と千種十次郎は、階段の下でバタリと主人の熊谷三郎兵衛に逢いました。宵の落着き払った傲慢な態度は、愛嬢奈々子の失踪と共に何処かへかなぐり捨てて、
「あの声だ、――花房さん、あの笑い声だ、娘はあれにやられたに違いありません」
言うこともしどろもどろで、すっかり取乱して居ります。
「御主人、あの笑い声は、お嬢さんの部屋の窓の外にある、コンクリートの土蔵の中から響いて来るようです。あの土蔵の中には一体何が入って居るのですか」
「土蔵の中――に、大変ッ、あの中には私が半生を傾けて集めた、美術品が入って居る、勘定し切れないほどの値打物だ――」
主人の熊谷三郎兵衛は、口をパクパクさせ乍ら、取乱した姿のまま警衛に来て居る警官を突き飛ばすように、内玄関から外へ飛出してしまったのです。花房一郎と千種十次郎がそれに続いたことは言う迄もなく、まだ踏み留って居た新聞記者――早坂勇始め五六人の者も、誘われるようにバタバタと外に飛出してしまいました。