Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいよじげんのおとこ

第四次元の男

海野 十三

Lisez 第四次元の男 (だいよじげんのおとこ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 156 caractères · 18 écrans

Aozora Bunko

恐しい病気の再発に似たわたくしの悲しみだった。白石君の言は、たった三日たらず、わたくしをよろこばせてくれたに過ぎないのであった。わたくしは、再び暗黒の無限地獄へ、真逆さまに墜落していく。一体どうしたことであろうか。人間の身体が、全然見えなくなるなんて……。

相手の錯覚ではないようだ。相手を幾人かえても、見えないときは矢張り見えないのであった。わたくしは恐怖に戦慄しながらも、なぜそうなるのであるかと、ひそかに好奇心を湧きあがらせた。だが、その答は、にわかには出て来なかった。

わたくしは、そのような呪わしい身の上を、余人に語る気はなかった。もしもそんなことをすれば、わたくしは忽ち興行師に追いかけられ、さあ見ていらっしゃい、お代は見てのお帰り――の見世物になってしまうことであろう。わたくしは、あくまで普通の人間でいたかった。

さりながら、いつまでたっても未解決のそのままで、じっとしているわけにもいかないので、わたくしは、藤田師を煩わして、わたくしの人相を見てもらった。もしや何か異様ある人相が現われていないかしらと、思ったのである。

すると、藤田師は御自分の皺が、隅田川のように大きく見える天眼鏡をもって、わたくしの顔を穴のあくほど見ていたが、やがて彼は、俄かに愕きの色をあらわし、おそろしそうに身を引いた。