Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

べいこくのまつおうげき

米国の松王劇

岡本 綺堂

Lisez 米国の松王劇 (べいこくのまつおうげき) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 390 caractères · 7 écrans

Aozora Bunko

あくる日の『タイムス』紙上を見ると、劇評家ウォーナック氏はこの一節を激賞して「この大悲劇中の見所は千代がわが子を残して去る一刹那にして、エデー嬢は悲劇俳優として大なる将来を有することを明かに示せり」といっていました。ウォーナック氏はこの一幕に対して、かなりに長い劇評を試みていましたが、肝腎の首実検の件に就てはあまり多くいっていませんでした。やはり忠義ということよりも親子の情という方面に重きを置いているのでしょう。フランクリン・ホールの源蔵は、努めて日本人の癖を学ぼうとして前屈みになり過ぎるのが眼障りでしたが、小太郎を見て「オオ、グード、ボーイ」とじっとその顔を眺めるあたりは大芝居でした。戸浪と差向いになって身代りの思案を話すあいだも巧いものでした。勿論どの人も首ということは一言もいいません、いかなる場合にも単にスレイン(殺す)といっていたのは、外国人として無理ならぬことです。しかしどの人も努めて西洋劇にならない用心をしているのか、ひどく台詞を伸ばして静にいっているのが、わたしどもにはかえって異様にきこえました。春藤玄蕃の出も、村の者の呼出しも、すべて型の通りで、涎くりが玄蕃に扇で打たれ、泣いて引込むと観客はどっと笑います。