Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふんにょうたん

糞尿譚

火野 葦平

Lisez 糞尿譚 (ふんにょうたん) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 974 caractères · 99 écrans

Aozora Bunko

どういう訳も糞もあるか、気の利いたことをいうな、ともう喧嘩腰で、その男は威嚇するようにスコップを振りあげた。怖けづいた李聖学と沢田は後すざりし始めた。彦太郎がふと唐人川尻の土橋を見ると、土橋の畔に、皆田老人が立っていて、その横にひとりの少年が、ちょこんと蹲んでいるのが見えた。見たような子供だと思ったが、すぐいつかトラックにいたずら書して逃げた少年だと気づいた。すべての事情を彼が諒解したように思っているうちに、勢づいた半纏男達は、糞壺の縁に立っていた一番背の高いのが、スコップを土の中につっこんだかと思うと、これでも喰えと叫んで、ぱっと土を跳ねあげた。土は黒い雪のごとく中天に舞いあがり、ぱらぱらと彦太郎の頭上に降って来た。帽子の上に石塊が飛んで来て、庇を跳ねた。砂粒が顔にかかって来たので、彦太郎はうつむいて眼を瞑じた。一人がそうすると、外の半纏男も同じように土を跳ね、泥の礫を飛ばしはじめた。吹雪のように飛びかかって来る土の下にいた彦太郎は、次第に湧き上って来る憤怒に、ぶるぶると顫え出し、土の礫を避けて身体を踞めていたが、大きな石塊がどさりと彼の肩にあたると、突然すっくと身体を起し、胸を張って、正面の敵に向かって毅然としてつっ立った。