Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lisez 細雪 (ささめゆき) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 226 715 caractères · 431 écrans
貞之助は、十二月も押し詰まった二十二日に外の用事をかねて東京へ出かけた。それ迄の間に彼は二三の手蔓を求めて、御牧の性行その他のこと、父子爵や腹違いの兄弟たちとの関係のことなど、一通りは調べて見、光代の云ったことが事実に違いないことを確かめ得たのであったが、一番肝腎な将来の生活の件については、国嶋を訪うて質して見ても、そう具体的にどうと云う保証は得られなかった。要するに、これから父子爵に話すのであるから、今から明言出来ないけれども、新夫婦の住む住宅を買って貰うことと、ここ当分の間の生活費として多少のことをして貰うこと、そしてその金は無意味に費消しないように自分が預かって、月々若干ずつ仕送ること、ぐらいはお約束出来ると思う、と云うのであったが、しかしそれから後のことも、必ず困るようにはしないから、自分を信じて、一任して戴けないであろうか、自分は御牧氏の建築設計家としての才能を大いに認めている者で、時勢が直れば是非後援して再起させて上げる、それは人々の見ようだけれども、こんな時代がそんなに長く続くものとは信じられないし、仮りに相当続いたとしたところで、その間の食いつなぎぐらい、何とでもなろうではないか、と、そう国嶋は云って、及ばずながら僕が附いていますからと、云わんばかりなのであった。