Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lisez 細雪 (ささめゆき) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 150 580 caractères · 287 écrans
に薄化粧をしているために面変りのした顔つきをして、歩く度毎にエナメルの草履の脱げるのを気にしていたが、瓢亭の狭い茶座敷にすわらせられると、つい洋服の癖が出て膝が崩れ、上ん前がはだけて膝小僧が露われるのを、
「それ、悦ちゃん、弁天小僧」
と云って、大人達は冷やかした。悦子はまだ箸の持ち方がほんとうでなく、子供独得の変な持ち方をする上に、袂が手頸に絡み着いて洋服の時とは勝手が違うせいか、物をたべるのも不自由らしく、八寸に載って出た慈姑をひょいと挟もうとして、箸の間から落した拍子に、慈姑が濡れ縁から庭にころげて、青苔の上をころころと走って行ったのには、悦子も大人達も声を挙げて笑ったが、それが今年の行事に於ける最初の滑稽な出来事であった。
明くる日の朝は、先ず広沢の池のほとりへ行って、水に枝をさしかけた一本の桜の樹の下に、幸子、悦子、雪子、妙子、と云う順に列んだ姿を、遍照寺山を背景に入れて貞之助がライカに収めた。この桜には一つの思い出があると云うのは、或る年の春、この池のほとりへ来た時に、写真機を持った一人の見知らぬ紳士が、是非あなた方を撮らして下さいと懇望するままに、二三枚撮って貰ったところ、紳士は慇懃に礼を述べて、もしよく映っておりましたらお送りいたしますからと、所番地を控えて別れたが、旬日の後、約束を違えず送っ