Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ままこ
継子
夢野 久作
Lisez 継子 (ままこ) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 364 caractères · 25 écrans
その代りにこの手紙を見た瞬間からお前が、俺の命令に絶対に服従しなければならぬことだけは、もうトックに覚悟しているだろう。一銭五厘のねうちが、どんなに恐ろしいものか、知り過ぎるくらい、知っているだろう。そうして俺の眼が、夜も昼も、お前の身のまわりに光っていることだけは感じているだろう』……」
ここまで読んで来ると流石にマダム竜子の声が、怪しく震えを帯びて来た。しかしマダムの竜子は何気なく咳払いをして、いかにも平気らしく先の方を読みつづけた。
玲子はその声に耳を澄ましているうちに、いつの間にか氷のような冷静さに帰っていた。春の夜の明け方の静けさにみちみちた大沢邸内のどこかに、微かに微かに人間が忍び込んで来る音が聞えるように思って一心に耳を澄ましながら、心の奥底を微かに微かに戦かしていた。
しかし手紙の方に気を取られていた大沢竜子はソンナことに気がつかないらしく、なおも平気な声をよそおいながら、玲子に聞えよがしに手紙の文句を読み続けて行った。
「『俺はお前に命令する。お前の家の金庫を開く暗号は、お前が知っている筈だ。お前はこの二三日の中にお前の家と、お前自身の全財産を現金に換えてしまえ。