Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
びじんたかじょう
美人鷹匠
大倉 燁子
Lisez 美人鷹匠 (びじんたかじょう) de 大倉 燁子 (おおくらてるこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 870 caractères · 26 écrans
何でも子供が大病して、その時出来た借金に苦しめられていたらしいです」
「子供は何歳で死んだんだ?」
「九歳」
「フウム」
司法主任は美人鷹匠を喚んで、優しく訊問を始めた。
「お前はどういう理で、松波博士の令息を殺害する気になったんだ?」
女は吃驚して、美しい眼を一杯に見張り、
「殺す気ですッて?」
「ウム」
「飛んでもない。どうして――、私が、そんな恐しいことを――」
「やらないと云うのか? しかし、松波博士の令息はあの暁方亡くなられたんだぞ」
「えッ※(疑問符感嘆符、1-8-77)」
見る見る蒼白になって、ふらふらと起ち上ったが、よろめいて、椅子の背に掴まった。
「旦那、そ、それは――、ほんとですか?」
「鷹の爪の毒、イヤ、爪に塗った毒薬で殺されたんだ。お前は故意と爪を引かけたんだろう? どういう理由があってそんな事をしたんだ。わけを話せ。正直に白状しないと、お前ばかりじゃない、お前の父親にも恐しい共犯の嫌疑がかかるんだぞ」
「旦那、御冗談仰しゃっちゃ困ります。私は毒薬なんか塗った覚えはございません。ああ、――でも、どうしたらいいだろう、――あの若様はほんとにお亡くなりになったんでございますか、それは――、ああ、それは、ほんとの事でございましょうかねえ」