Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぎみんじんべえ

義民甚兵衛

菊池 寛

Lisez 義民甚兵衛 (ぎみんじんべえ) de 菊池 寛 (きくちかん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 241 caractères · 25 écrans

Aozora Bunko

甚三 兄貴は、家にいるがええ。わしが行くだ。わしが。

おきん われも行くでねえ。加担して、後で打首にでもなったら、どうするだ。

甚三 そなな心配がいるもんけ。何万という人数じゃもの。ただついて行っただけで打首になんか、なって堪るけい。

(急に炬火の火が近づいてくる。一揆らが近づいてきた物音がきこえる。寺の鐘、段々と鳴りつづける)

おきん こちらへ来るだ。こちらへ来るだ。われら、みんな隠れとれ。おっ母が、ええようにするだ。わしに委しとけ。わしが、ええようにするだ。わしが、われら、誰も行かんでええようにするけに。

甚吉 阿呆いうな! おっ母のような年寄、委しとけるけ。

おきん ええ、黙っとれ、お前らは。入っとれいうたら、入っとれ。入っとれ。

(おきん、息子たち三人を押し込むように、奥に入れる。そして、台所へ行く。出刃包丁を持って、母屋と牛小屋の間から奥底へ行くと、炬火の薪と手頃の竹竿を持って出てくる。先端を、出刃でとがらせる。それから、牛小屋の戸のしんばり棒をはずす。このとき、覆面をし手槍を持った一揆の首領二人、炬火を持った多くの一揆に囲まれながら、出てくる。村人勘五郎が、案内している)