Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にくたい
肉体
豊島 与志雄
Lisez 肉体 (にくたい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 219 caractères · 26 écrans
そしてまた、彼女の生活についてこそ、これからどうするつもりかなどと、不安をも覚えたのです。ただ、それらのことを、はっきり、意識的に、指導的に、考えなかっただけのことです。いつでも、どうにでもなるだけの、時間と金と、安楽な地位とがあったのが、いけないのでしょうか。そうだ……と小野君は断言します。がそれよりも、私が驚いたことには、彼は何か腹を立てていました。一体芸術家なんてものは、得手勝手な、不道徳な、享楽的なものだと、私は思っていたのですが、その時、小野君の激しい一図な気性にふれて、私は眼をみはりました。君はばかだ、君達は生きてるも死んでるも同じことだ……なんかと彼は怒鳴りたてます。そうかと思うと、また調子が変って、自分は以前或る女と恋しあったが、相手がひどく理知的で、自意識が強く、愛だの芸術だの理想だの……人生の目的だの、そんな議論ばかり繰返してるうちに、とうとう別れてしまったと、変に感傷的に涙ぐんでさえいます。要するに、二人とも酔っていました。高価な苦しみを苦しまなければいけない、高価な戦を戦わなければいけない……そんなことを叫んだり、互に小突きあったり、握手をしあったりして、私もひとっぱし芸術家気質になりすまして……もうぬるま湯のような生活はすてようと私は云い、あの女を殴りつけ魂を呼びさましてやると