Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Lisez 脱線息子 (だっせんむすこ) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 108 293 caractères · 221 écrans
清吉、御苦労」
と新太郎君は動き出した。
湘南の海岸も季節前は生地のまゝで、一帯の漁村続きに過ぎない。逗子の町は未だひっそりしていた。新太郎君は渚伝いに散歩をしても宿で小説を読んでいても、常に太平洋を独占するような心持がした。淋しかろうとは素より予期していたことだから苦情もなかったが、退屈を免れない。その中に寛一君が約束通り土曜から日曜へかけて遊びに来た。この二人は従兄弟同士で似たり寄ったりの現代青年、成績も等しく抜群ではなかったから○○大学を恨みっこなしに中どころから少し下で卒業した。六年間何でも一緒で極く仲が好い。現に去年もここへ二人で来て最後の暑中休暇を泳ぎ暮した。寛一君は新太郎君の家の店に勤めていても遠慮はない。新太郎君も今更若旦那風を吹かせる程の馬鹿でない。
「何うだい? ガ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ナーの御機嫌は?」
と新太郎君は気が咎めると見えて、間もなく父親を問題にした。英語で親父のことをガ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ナーというと聞いた時、如何にも適称だと思って、以来ガ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ナーにしている。