Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
Lisez 自警録 (じけいろく) de 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 168 224 caractères · 328 écrans
不始末といえばあるいは他人を借り倒したり、人に迷惑かけたりするように聞こえるか知らんが、それほどにまでは不始末を実行したとは思わぬが、僕のいわゆる不始末は、小使帳をつけないとか、予算を立てないということである。これがために自分が知らないうちに懐が空になったり、旅行中に費用が不足したりすることが折々ある。このことについては親戚友人から折々忠告もされたが、しかし非常に行きづまって進退これきわまるときまで、その忠告のいかに懇切に、いかに穿っているかを味わうことができなかった。
「子を持って知る親の恩」「孝行をしたい時には親は無し」
と諺にいうごとく、親が存命で孝行する機会のあるときに孝道の教訓を聞いても、なに分かりきったこと、百も承知と思いながら怠るが、親無きあとで『孝経』を読みかえすと、初めてその「経書」の真意が明らかになる。これ故人の忠告が不足なるにもあらず、『孝経』の悪いのでもない。ひたすら自分が訓戒あるいは忠告を理解するの力なく、これを受け容れる襟度のなかったためである。くどくどしく細かいことをいうようだが、具体的の例をあげると、酒好きの者に飲酒の害、禁酒の徳をどれほどくりかえしても、なかなか耳に入らぬが、いよいよその害毒が身におよんで病いにでもかかると初めて成るほどという観念が起こる。