Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Lisez 自警録 (じけいろく) de 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 168 224 caractères · 328 écrans

Aozora Bunko

「どうかこの子の胆力を練らせていただきたい。今のように気が弱くては、その将来が案ぜられます」

といったとき、将軍より、

「いや臆病なるはさほど心配が要らぬ。怜悧なる証拠である」

といわれ、当人はかえって得意になり帰ったことがある。臆病者は怜悧なのか、怜悧なものが臆病なのか、いずれが原因で、いずれが結果であるにしても、ともかくこの二者の間には何らかの関係があるように思われる。といって僕もあながち自分が臆病なるゆえ怜悧なりという考えはないが、世にいわゆる盲者蛇で、周囲のことも、前後のことも、いっさい分からぬものはその行動がちょっと豪胆らしく見える。しかしこれは豪胆にあらずして前後左右が見えぬのである。危険あるを知って豪胆に振舞うのでなく、危険あるを知らぬゆえに豪胆らしく振舞うのである。

そもそも人生には明らかに顕るる危険もあれば、両側あるいは地下に潜伏せる危険もまた多い。この危険を幾分なりとも見得るものは、怖れざらんとしても怖れざるを得ない。すなわちある意味において臆病にならざるを得ないゆえに想像力の強きものはいよいよ臆する。したがって臆病すなわち気の弱きを矯正するには、盲者になったら、あるいはその目的を達するかも知れぬが、むろん我々が気弱を矯正せんとするのは、各自の本体を捨て消極的に改めんとするのでない、見える