Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
昼食のときは、いつでも、こういう座談会のようなことになる。くたびれて、石炭のうえにごろ寝する者もあるが、たいていは、昼休みの一時間、馬鹿話に花が咲く。いずれ、仲仕たちのこと故、その場かぎりの埒もない話、まず、定石どおり、「酒とばくちと女」から始まって、最近のトピックを拾う順序になるのだが、今日の「酒とばくちと女」の話題は、いつもの常套的な、退屈談とは、すこしちがっていた。
貯炭場の岸壁から、つながれている艀に、歩板がわたしてある。今日は、艀積みをしているのだが、その艀の「カラス」という綽名の船頭も、珍しく、座談会に加わっている。「カラス」は、いつでも、
「お前らの話は、下作で、根も、葉も、シンものうて、聞いただけ損になる」
といい、一人で、焼酎をのんでいるのだが、今日は、誘われもしないのに、太った身体を、歩板に乗せて、のこのこ、岸にあがって来た。
「なにや? 吉田磯吉親分を、お前が、蹴った?」
いきなり、焼酎くさい息で、わめくように、そういうと、石炭のうえに、どすッと、腰をおろした。
新之助は、びっくりして、
「誰も、おれが吉田さんを蹴ったなんて、話しはせん。