Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
もう六十を越えた、小柄で、おとなしそうな色白の老人である。
「そらそうと」と、うどん屋は、急に、あたりをはばかる声になって、「角助が、さっき、飲んだくれでな――玉井金五郎が、畳の上で死のうと思うたって、そうは問屋がおろさん。……なんて、いうとったけど、なにか変ったことでもあったですか」
「妬んどるのでしょ」
「永田組をケツ割ってやった。あんなオイボレ爺、先の望みがない。若松の「ドテラ婆さん」の子分になるんじゃ。――そんなことも、いうとったばい」
泥棒は、屋台のランプに顔を照らし出されないように、向こうむきで、うどんを食べている。
犬が、また、狐のような声で、鳴いた。
翌朝、マンが、猫を集めて、御飯を食べさせているところへ、永田ヨネが、息子を負ぶって、やって来た。
縁側はにぎやかだ。猫の御馳走は、前日、金五郎のために準備しておいた料理の残りである。夫へのマンの心づくしは、この五日ほど、毎日、猫への奉仕と化している。七つの皿に、七匹の猫。
「おマンさん、お早よう」
「お早ようございます」
「ほう、こりゃあ、猫の花が咲いたごとあるなあ。おマンさんは、ほんに、猫好きたい。