Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
そんな奇妙な自信も生まれていた。
十二月三日、寒風の中に霰がまじった。
未明、玉井組の連中は、新しい半纏姿で、新仲町の家に勢揃いした。ここでも、神酒をひっかけ、まだ暗いので、弓張提灯を持って、金五郎先登に、蛭子神社へ出かけた。
産婆に注意されて、マンは家に残った。
東の空が白み、「蛭子座」で、神主が祝詞を読みはじめたとき、あわただしく、女中のジュンが飛んで来た。
「オヤジさん、男の子が生まれましたよ」
「蛭子座」で、一騒動持ちあがるかと思われたが、それは噂だけで、なにごともなく終った。
マンの生んだ男の子に命名するために、金五郎は数日の楽しい苦吟をした。そのとき、文字を知らず、学問のない悲しさを味わった。それでも、人に頼む気にならず、漢和大字典だの、暦や、姓名学の本などと首引きをした。
それを見て、マンも笑いながら、
「どんな名をつけなさるの?」
「人に負けんような、ええ名をつけてやるんじゃ」
「そんなら、勝という字を入れたらええのに」
「そうじゃなあ……?」
「あなた」
「うん」
「あたし、今、気がついたけど、今年は丙午よ。女でのうてよかったわ。丙午の女ははげしすぎて、男を食う、男を殺す、なんて、昔からいうけん」