Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
「結構です」
八幡製鉄所に大きな仕事を持っている請負師、藤本喜八郎の長女絹子を、勝則の嫁にという縁談なのだった。マンも大乗気である。誰より、仲介役の大庭春吉が熱心で、「自分も幾組も取りもったが、こんな良縁はまたとない」と、自慢しているくらいであった。勝則も、この話を聞かされて、
「お父さんと、お母さんとに、委せます。ええようにして下さい」と、いったのである。
金五郎は、唸った。噴火山のような溜息をついた。
(友田のいうのは、ほんとうじゃろうか?)
帰国したら、すぐ調べてみねばならぬ――と、狼狽した気持になった。
翌朝、「筑紫館」から、晩春の空に、富士は霞んで望まれた。
洗面所で、歯を磨いていた金五郎は、友田喜造から肩を叩かれた。
「お早よう。昨夜は失礼。今日は、議会に行くことになっとるが、風呂の中で話したことな、民政党入党のこと、君から、直接、吉田親分に返事してくれな。子供の使いじゃあるまいし、そうそう、同じ返事ばかり、おれはされん」
そういい捨てると、答も聞かず、スリッパを鳴らして、去ってしまった。
横にいた井上安五郎が、
「吉田さんは、いい子分を持っとるわい」