Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans

Aozora Bunko

「玉井旦さん、井上旦さん」光三が、変に真剣な顔つきになって、「こんなこと、あたしなんかがいわんでもええことですけんど、今度は、民政党では、あなた方二人を、どうでもこうでも落す、とか、いうて……」

「ワッハッハッ」原田が、テーブルをくつがえすはげしさで、笑いだした。「ゴロゴロを落せ――か。そげんこた、初めからわかっちょる。ばって、この二人が落ちるもんか」

窓の外は、雨になった。

部厚で、血のたれる柔いビフテキを、不器用な手つきで切りながら、

「まるで、梅雨みたいじゃなあ」

と、まだ、天気を気にして、原田雲井がいう。

ビール飲んで、ぽおッと、桜色になっている光三が、ふと思いだしたように、

「先刻、みなさんにお逢いするちょっと前、お蛭子さんの鳥居のところで、栗田銀五親分から、大層、嚇かされましたのよ」

「なんちゅうて?」

「玉井旦さん、栗田さんは、どうも、旦那と、「チーハー」の島崎勇次親分とが、ぐるにちがわん、ちゅうて、かんぐっとったようですわ」

「これも、じき、敵と味方とを色分けする口じゃのう」

と、原田が笑った。

「玉井君、島崎勇次というのは、どういう男かね?」