Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
宿命
と、お葉は、邪慳に、十郎の手をふり払った。「恐しいことはおやめよ。あたしとお前さんとは、兄弟かも知れないんだよ。般若の五郎さんは、おッ母さんの亭主じゃあないけれど、亭主みたようなときもあったんだ。あたしがお前さんのお父ッあんの胤でないとは、誰も保証できないじゃないか。獣になるのは、いやさ」
「お客さん、若松行の馬車が参りましたよ」
表で、ラッパの音と、馬のいななく音とが聞えた。
宿命
街中を、自転車の群が縦横無尽に飛びまわる。そのどれにも、白鉢巻、白襷の青年が乗り、後尾には、候補者の名を書いた旗を立てている。ハンドルには、号外の振鈴のようなものを、幾つも束にしてくくりつけているので、チリン、チリン、ジャラン、ジャラン、と、やかましい。
「もう、矢崎新兵衛さんは、当選に定まったわい」
街の人たちは、頻繁に、景気よく走る候補者の伝令や、その顔色を見て、状況判断をする。
「矢崎さんだけじゃない。民政党は、枕をならべて、当選のごとあるのう」
「やっぱり、吉田天皇のお膝元、民政党の金城湯池じゃ。争われんもんたい」
「政友会は、最長老の大貝潜太郎さんが、危かばい」
「そういやあ、中立団も、総帥の井上さんや、玉井さんの票の出が、馬鹿に悪いじゃないか。