Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans

Aozora Bunko

と、横から、マンがいった。

「金さん、あれは?」

「なんな?」

「ピストル」

「ありゃあ、捨てた」

「捨てた?」

「お前はいらんちゅうし、おれも、持っとっても、碌なこたないけ、思いきって、海の中に投げこんでしもうたよ」

「ほんとですよ」と、また、マンがいった。

新之助は腕組みして、唇を噛んだ。そのひきしまった浅黒い顔には、苦渋のいろが、漲っている。

島崎勇次も、意外の面持で、露骨に、仏頂面になった。

庭には、音もなく、牡丹雪が降り積む。飛石も、瓢箪池も、燈籠も、区別がつきかねるほど、なにもかも、深々と、白かった。松の枝にのっている雪が美しい。

「金さん」

「あン?」

「お前は、のんきそうにしとるけんど、他人事じゃないとばい。友田一派は、勇さんをかたづける序に、どさくさにまぎれて、今度こそは、お前の息の根をとめることを定めとるらしいど。油断しちょると、大きな大事になるばい」

二人は、不機嫌な様子で、帰って行った。

日若座のこけら落し、「北九州素人浄瑠璃大会」の日も、朝から、雪が降りつづけた。

新築された劇場は、多くの美しい花輪で、飾られた。そのなかには、「日若座さんへ・吉田磯吉」