Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans

Aozora Bunko

あとがき

この小説は私の両親の伝である。玉井金五郎が父、マンが母、そして勝則が私である。庶民としての父の一生を書きたいことは、長い間の私の念願であった。今ようやくそれを果し得たのであるが、そのときはもう父はこの世にいない。昭和二十五年九月九日、脳溢血でたおれて、鬼籍に入ってしまった。享年七十二歳であった。『花と龍』は父の在世中書きたかったのであるが、そして、親不孝ばかりして来た私のせめてもの罪滅ぼしにしたかったのであるが、いってもかえらぬことになってしまった。もっとも父が生きていたら、この小説をよろこんでくれたかどうかはわからない。

母マンが健在で、もう七十になる。若いころ鍛えて来た身体なので、どうかすると私たちより元気だが、この『花と龍』をどんな気持で読んでいたことであろうか。好きなキザミ煙草をくゆらしながら、女房の良子に、「勝則が、なんもかんも、尾鰭をつけて書いてしもうて」と、苦笑しながら述懐していたということである。それでも、他人には「勝則が、玉井組が無うなって、お父さんも死んでしもうでから、日本中に宣伝しよる」などと語ってうれしそうにしていたということである。