Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
『花と龍』は、小説としてのフィクション、母のいう尾鰭が多少はついているけれども、骨子はすべて事実にもとづいている。しかし、いわゆる伝記小説というものではなく、あくまでも純粋の小説として書きすすめ、文学というものをつねに念頭において努力した。けれども、実名で書いたため、その困難さはいいようがなかった。作中に出て来る人物たちの関係者、末裔はなお多く生存しているので、どうしてもどこかに当りさわりが出来て来るのである。小説とモデルという問題は元来なにかとうるさいものだが、この『花と龍』でもあまり機嫌のよくない人があったかも知れない。しかし、それはやむを得ないことで、昔の話ではあり、個人感情をまじえぬ文学的表現という立場からしたことなので、宥恕を乞いたいと考えている。連載中、脅迫めいた注意をうけたこともあるけれども、かまわず所信にしたがって筆を進めた。
吉田磯吉親分の名はなお古い人たちや、政治家仲間では知られている。父玉井金五郎は終生「吉田一派」といわれる街のボスたちと対立して来たけれども、いつも、口癖に、「吉田さんは川舟の一船頭からあそこまでなった人だから、やっぱりひとかどの人物だった。