Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなび
花火
Lisez 花火 (はなび) de Dazai Osamu (太宰 治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 233 caractères · 29 écrans
者になるのだ、羊を一万頭も飼って、それから、などと幼い空想をとりとめもなく言い続ける。母は泣いた。
とうとう、父の耳にはいった。父は薄笑いして、勝治の目前で静かに言い渡した。
「低能だ。」
「なんだっていい、僕は行くんだ。」
「行ったほうがよい。歩いて行くのか。」
「ばかにするな!」勝治は父に飛びかかって行った。これが親不孝のはじめ。
チベット行は、うやむやになったが、勝治は以来、恐るべき家庭破壊者として、そろそろ、その兇悪な風格を表しはじめた。医者の学校へ受験したのか、しないのか、(勝治は受験したと言っている)また、次の受験にそなえて勉強しているのか、どうか、(勝治は、勉強しているさ、と言っている)まるで当てにならない。勝治の言葉を信じかねて、食事の時、母がうっかり、「本当?」と口を滑らせたばかりに、ざぶりと味噌汁を頭から浴びせられた。
「ひどいわ。」朗らかに笑って言って素早く母の髪をエプロンで拭いてやり、なんでもないようにその場を取りつくろってくれたのは、妹の節子である。未だ女学生である。この頃から、節子の稀有の性格が登場する。
勝治の小使銭は一月三十円、節子は十五円、それは毎月きまって母から支給せられる額である。