Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

Lisez 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 189 935 caractères · 379 écrans

Aozora Bunko

先の目途もなく、お馬場口から曲って来ると崖の縁に柵矢来が有りまして、此方は幡随院の崖になって居りまして、此方に細流があります。此処を川端と申します。お寺が幾らも並んで居ります。清元の浄瑠璃に、あの川端へ祖師さんへなどと申す文句のござりますのは、此の川端にある祖師堂で、此の境内には俳優岩井家代々の墓がございます。夜に入っては別に往来もない処で、人目にかゝる気遣いはないからというので、是から合図をして藪蔭へ潜り込み、

若「春部さま」

梅「あい、私は誠に心配で」

若「私も一生懸命に信心をいたしまして、貴方と御一緒に此の外へ出てしまえば、何様な事でも宜しゅうございますけれども、お屋敷にいる内に私が捕りますと、貴方のお身に及ぶと存じて、本当に私は心配いたしましたが、宜く入らしって下さいました」

梅「まだ廻りの来る刻限には些と早い、さ、これを下りると川端である、柵が古くなっているから、直に折れるよ、裾をもっと端折らにゃアいかん、危いよ」

若「はい、畏りました、貴方宜しゅうございますか」

梅「私は大丈夫だ、此方へお出でなさい」

と是から二人ともになだれの崖縁を下りにかゝると、手拭ですっぽり顔を包み、紺の看板に真鍮巻の木刀を差した