Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

Lisez 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 189 935 caractères · 379 écrans

Aozora Bunko

千「はい、少し逆上せて居りますから」

長「いや逆上ではない、平常から其の紅い処が何とも言われん」

千「御冗談ばっかり……」

長「冗談じゃアない、全くだ、私は三年前に家内を離別したて、どうも心掛けの善くない女で、面倒だから離縁をして見ると、独身で何かと不自由でならんが、お前は誠に気立が宜しいのう」

千「いゝえ、誠に届きませんでいけません」

長「此の間私が……あの…お前笑っちゃア困るが、少しばかり私が斯う五行ほどの手紙を、……認めて、そっとお前の袂へ入れて置いたのを披いて読んでくれたかね」

千「左様でございましたか、一向存じませんで」

長助は少し失望の体で、

長「左様でございますかなどゝ、落着き払っていては困る、親に知れては成らん、知っての通り親父は極堅いので、あの手紙を書くにも隠れて漸う二行ぐらい書くと、親父に呼ばれるから、筆を下に置いて又一行書き、終いの一行は庭の植込みの中で書きましたが、蚊に喰われて弱ったね」

四

千「それはまアお気の毒さま」

長「なに全くだよ、親父に知れちゃア大変だから、窃とお前の袂へ入れたが、見たろう/\」

千「いゝえ私は気が附きませんでございました、何だか私の袂に反古のようなものが入って居ましたが、私は何だか分りませんで、丸めて何処かへ棄てましたよ」