Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lisez 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 741 caractères · 486 écrans
私は衣食住には無関心な方なので、野蛮な生活様式はむしろ望むところである。私は細長い屋根裏のまんなかへんに柔道用の畳を三畳がとこ敷いて、そこを塒にした。鳴尾君はまた窓際に陣取っていた。「寒くないですか?」と訊いたら、「星が見えるから。」と風流なことを云った。窓の外を凩が吹く音をききながら寝ていると、自分が非常な高処に巣をつくっているような気がしてきて妙だそうである。また樹上に坐禅を組んだという栂尾の明恵上人のことが偲ばれるという。私はまた当時流行していたジャングル映画に出てきたなんとか族の土人が樹上に住居を営んでいたことを思い出したりした。私はこれから始まる自分の生活のことよりも、鳴尾君のような人がよくも鼠にも曳かれずにこんなところに独り暮してこられたものだと思った。
話し合ってみると鳴尾君と私にはふしぎな縁故があった。私は十八の年に故高倉徳太郎先生から洗礼を受けた。当時の私にとっては基督教イコール高倉であった。それほどに私は一時先生に傾倒した。が、二十の年にはもう教会から離籍して浪人してしまった。私はズボンのポケットに無造作に突込んであった金を散歩の途上で落してしまったように、いつのまにか信仰を失くしてしまっていた。