Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lisez 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 741 caractères · 486 écrans
あるとき、茶の間の集いでふと、私がよく姿見の前に佇んでは自分の顔に見とれているということが話題に上った。祖母は私を愛していなかった。祖母は下品な洒落を口にして家内の者を笑わせた。祖母はまた露骨に私の容貌の欠点を指摘して私に極りの悪い思いをさせた。厭味な悪口で子供は大人に勝てるものではない。祖母の意地悪には私はべそをかいてしまった。そのとき、(私は神の寵児なのかも知れない)天より声があった。「清さんは額が広いから、いまにきっとえらい人になります。」イエなのだ。ためらった末に口に出てしまったのだろう。イエはひどく真面目な怒ったような表情をしていた。祖母は「おや?」と云ったきり不興気な顔をして黙ってしまった。父がぽつんと云った。「そうか、清は額が広いのか。」父は眼が見えないのだ。二つのときからだという。浄瑠璃などを習ったのもそのためである。――イエはなぜ額が広いなどと云ったのだろう。私にはその言葉が鼻が低いと云われたほどにも聞かれたのだ。私は耳の火照る思いでただ無性に恥かしかった。
父の稽古は、弟子達は多く昼前に来た。午後連中の人達が見えた。イエは家にいる間午後も客のない隙には稽古をしてもらっていた。