Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かつしかすなご
葛飾砂子
泉 鏡花
Lisez 葛飾砂子 (かつしかすなご) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 677 caractères · 37 écrans
」
「なに居ないことがありますか、かつがれたんでしょう、呼んで見たのかね。」
「呼びました、喚いたんで、かりん糖の仮声まで使ったんだけれど。」
お縫は莞爾して、
「そんな串戯をするから返事をしないんだよ。まあお入んなさい、御苦労様でした。」と落着いて格子戸を潜ったが、土間を透すと緋の天鵝絨の緒の、小町下駄を揃えて脱いであるのに屹と目を着け、
「御覧、履物があるじゃあないか、何を慌ててるんだね。」
弥吉は後について首を突込み、
「や、そいつあ気がつかなかったい。」
「今日はね河岸へ大層着いたそうで、鮪の鮮しいのがあるからお好な赤いのをと思って菊ちゃんを一人ぼっちにして、角の喜の字へ行くとね、帰りがけにお前、」と口早に話しながら、お縫は上框の敷居の処でちょっと屈み、件の履物を揃えて、
「何なんですよ、蘆の湯の前まで来ると大勢立ってるんでしょう、恐しく騒いでるから聞いてみると、銀次さん許の、あの、刺青をしてるお婆さんが湯気に上ったというものですから、世話をしてね、どうもお待遠様でした。」
と、襖を開けてその六畳へ入ると誰も居ない、お縫は少しも怪しむ色なく、
「堪忍して下さい。