Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
がもううじさと
蒲生氏郷
幸田 露伴
Lisez 蒲生氏郷 (がもううじさと) de 幸田 露伴 (こうだろはん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 772 caractères · 128 écrans
ぬ。然し小田原征伐出陣の時に、氏郷が画師に命じて、白綾の小袖に、左の手には扇、右の手には楊枝を持ったる有りの儘の姿を写させ、打死せば忘れ形見にも成るべし、と云い、奉行町野左近将監繁仍の妻で、もと鶴千代丸の時の乳母だった者に、此絵は誰に似たるぞ、と笑って示したので、左近が妻は、忌々しきことをせさせ玉う君かな、御年も若うおわしながら何の為にかかる事を、と泣いたと云う談が伝わっている。戦の度毎に戦死と覚悟してかかるのが覚悟有る武士というものでは有るが、一寸おかしい、氏郷の心中奥深きところに何か有ったのではないかと思われぬでもないが、又然程に深く解釈せずとも済む。秀吉が姿絵を氏郷の造らせたということを聞いて感涙を墜したというのも、何だか一寸考えどころの有るようだが、全くの感涙とも思われる。すべてに於て想察の纏まるような材料は無い。秀吉が憎んだ佐々成政の三蓋笠の馬幟を氏郷が請うて、熊の棒という棒鞘に熊の皮を巻付けたものに替えたのは、熊の棒が見だてが無かったからと、且は驍勇の名を轟かした成政の用いたものを誰も憚って用いなかったからとで有ったろうが、秀吉に取って面白い感じを与えたか何様か、有らずもがなの事だった。