Classiques japonais avec furigana
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がもううじさと
蒲生氏郷
幸田 露伴
Lisez 蒲生氏郷 (がもううじさと) de 幸田 露伴 (こうだろはん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 772 caractères · 128 écrans
然し勿論そんな些事を歯牙に掛ける秀吉では無い。秀吉が氏郷を遇するに別に何も有った訳では無い、ただ特に之を愛するというまでに至って居らずに聊か冷やかであったというまでである。細川忠興が会津の鎮守を辞退したというのは信じ難い談だが、忠興が別に咎立もされず此の難い役を辞したとすれば、忠興は中々手際の好い利口者である。
氏郷が政宗の後の会津を引受けさせられたと同じ様に、織田信雄は小田原陣の済んだ時に秀吉から徳川家康の後の駿遠参に封ぜられた。ところが信雄は此の国替を悦ばなくて、強いて秀吉の意に忤った。そこで秀吉は腹を立てて、貴様は元来国を治め民を牧う器量が有る訳では無いが、故信長公の後なればこそ封地を贈ったのに、我儘に任せて吾が言を用いぬとは己を知らぬにも程がある、というので那賀二万石にして終った。信雄は元来立派な父の子でありながら器量が乏しく、自分の為に秀吉家康の小牧山の合戦をも起させるに至ったに関わらず、秀吉に致されて直に和睦して終ったり、又父の本能寺の変を鬼頭内蔵介から聞かされても嘘だろう位に聞いた程のナマヌル魂で、彼の無学文盲の佐々成政にさえ見限られたくらいの者ゆえ、秀吉に逐われたのも不思議は無い。