Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふきのしたのかみさま
蕗の下の神様
宇野 浩二
Lisez 蕗の下の神様 (ふきのしたのかみさま) de 宇野 浩二 (うのこうじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 862 caractères · 12 écrans
とクシベシは呶鳴りました。「たった六俵ばかりで、これじゃ俺の一生どころか、三月にも足りないじゃないか? それに着物はどうしたんだい? この俺をごまかそうたって駄目だよ」
「これこれ」とコロボックンクルの声が神々しい響で答えますには、「これこれクシベシ、私等は人間と違って、ごまかすようなことはしない。それだけでお前の一生に足りるのじゃ。着物か? 着物はもうちゃんとお前の体に着せてある筈じゃ。それも、それ一枚だけで足りる筈じゃ。……さよなら」と言って、どこともなく行ってしまいました。
見ると、なる程、いつの間にかクシベシは今迄のような襤褸のではない、新しい着物を着ていましたが、クシベシは、「こんなもので、これだけで足りるものか?」とぶつぶつ独言を言いながら、「あのコロボックンクルの奴、ごまかすようなことはしないなんて大きな口をきいておきながら、こんなものでこれっぱかりで……」と長い間腹を立てていました。が、根が怠け者のことですから、だが、まあこれで当分の間、食べ物の心配なしに暮して行ける、何にもくれなかったよりは増だ、こう思って、あきらめるともなしにあきらめるうちに、いつか又ごろりと横になって寝てしまいました。