Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふきもんどう
蕗問答
山本 周五郎
Lisez 蕗問答 (ふきもんどう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 898 caractères · 14 écrans
新九郎はそれからしばらくのあいだ、能代地方の新田開発の事で秋田を留守にし、秋の初めになって帰ってきた。……すると屋敷内に新しい小屋が二つできていて、夜の更けるまでしきりに人々がなにかやっている様子である。
――また浪江がなにか始めたな。
そう思って知らぬ顔をしていたが、ある夜のこと、そっと小屋を覗いてみると、蕗が山のように積んである中で、大釜にどんどん火を焚き浪江がせっせと蕗を小さく切る側から、家士たちが茹であげたのを大きな箱に詰めている。
――蕗なんぞどうするのか。
不審に思った新九郎は、やがて小屋の中へ入っていった。
「たいそう急がしいようだな」
「まあ……旦那さま」
「いやそのまま続けていい。……だがなにを拵えているんだ」
「蕗漬と申す物でございます」
浪江は羞しそうに微笑しながら答えた。
「こういう大きな蕗は江戸や上方では珍しゅうございますから、このように輪切りにいたしまして、砂糖漬けにしたうえ、まず江戸表へ送って売らせてみようと存じます」
「すると菓子代りだな」
「秋田名物という風にしますと、都の人々は珍しい物を好みますから、きっと評判になることでございましょう」