Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うすこうばい

薄紅梅

泉 鏡花

Lisez 薄紅梅 (うすこうばい) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 61 133 caractères · 122 écrans

Aozora Bunko

そういえば――影は尖って一番長い、豆府屋の唐人笠も、この時その本領を発揮した。

余り随いて歩行いたのが疾しかったか、道中へ荷を下ろして、首をそらし、口を張って、

――「とうふイ、生揚、雁もどき。」――

唐突に、三人のすぐ傍で……馬鹿な奴である。

またこの三人を誰だ、と思う?……しかしこれは作者の言よりも、世上の大なる響に聞くのが可かろう。――次いで、四日と経たないうちに、小川写真館の貸本屋と向合った店頭に、三人の影像が掲焉として、金縁の額になって顕われたのであるから。

――青雲社、三大画伯、御写真――

よって釈然とした。紋の丸は、色も青麦である。小鳥は、雲雀である。

幅広と胸に掛けた青白の糸は、すなわち、青天と白雲を心に帯した、意気衝天の表現なのである。当時、美術、絵画の天地に、気昂り、意熱して、麦のごとく燃え、雲雀のごとく翔った、青雲社の同人は他にまた幾人か、すべておなじ装をしたのであった。

ただしこれは如実の描写に過ぎない。ここに三画伯の扮装を記したのを視て、衒奇、表異、いささかたりとも軽佻、諷刺の意を寓したりとせらるる読者は、あの、紫の顱巻で、一つ印籠何とかの助六の気障さ加減は論外として、芝居の入山形段々のお揃をも批判すべき無法な権利を、保有せらるべきものであらねばならない。