Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うすこうばい

薄紅梅

泉 鏡花

Lisez 薄紅梅 (うすこうばい) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 61 133 caractères · 122 écrans

Aozora Bunko

「私も築地で……先日は。」

乳のふくらみを卓子に近く寄せて朗かに莞爾した。その装は四辺を払って、泰西の物語に聞く、少年の騎士の爽に鎧ったようだ。高靴の踵の尖りを見ると、そのままポンと蹴て、馬に騎って、いきなり窓の外を、棟を飛んで、避雷針の上へ出そうに見える。

カーネーション、フリージヤの陰へ、ひしゃげた煙管を出して点けようとしていたが、火燧をパッとさし寄せられると、かかる騎士に対して、脂下る次第には行かない。雁首を俯向けにして、内端に吸いつけて、

「有難う。」

と、まず落着こうとして、ふと、さあ落着かれぬ。

「はてな、や、忘れた。」

「え。」

「下足札。」

吃驚したように顔を見たが、

「そこに穿いていらっしゃるじゃないの。」

実は外套を預けた時、札を貰わなかったのを、うっかりと下足札。ああ、面目次第もない。

騎士が悟って、おかしがって、笑う事笑う事、上身をほとんど旋廻して、鎧の腹筋を捩る処へ、以前のが、銚子を持参。で、入れかわるように駆出した。

「お帽子も杖も、私が預ったじゃありませんか。安心してめしあがれ。あの方、今日は会計係、がちゃがちゃん、ごとンなの。