Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
らん
蘭
山本 周五郎
Lisez 蘭 (らん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 247 caractères · 21 écrans
「とうとう脇屋をやった」
「どうしたんだ」
「きょう、お城をさがる時、二の丸の枡形で突っかけて来た。石垣を曲るはずみのようにみせて、はげしくからだをぶっつけた。そして言いがかりだ」
「まさか応じはしなかったろうな」
「かれが、どんな雑言を吐きちらしたか想像がつくだろう。初めから謀ってしたことだ。是が非でも、怒らせずにはおかないという態度だった。できるだけ忍ぼうと努めてみたが……」
「あすの御用をひかえているのに、そして、つい先日もおれが云ったのに……」
「あの場にいたら、そこもともわかってくれたろう。おれは決して前後を忘れはしなかった」
「結局、どうしようというのだ」
「つい先刻、藤六から決闘状が来た。あさっての明け七つ、長山の丘で立ち合おうという申しこみだ。須川」と、平三郎は静かに友の顔を見まもった。「……どうしても避けられないばあいだ。頼む、江戸へはやはり、そこもとが行ってくれ」
「それはことわる。考えてみないか黒沢。決闘となれば、相手を切らなければならない。その結果は自分も切腹だぞ」
「もちろんだ。そして、これは藩家将来のために、だれかが必ずしなければならないことだ。